金らんは、近世初期に明より伝来しました。そして高級織物の名産地、京都・西陣を主産地に織り継がれてきたもので、その名前が示すとおり金箔・銀箔や金糸・銀糸に色糸を交えて緯糸にし、紋様が浮き出るように織った紋織物のひとつです。
1200年の王城の地、京都の歴史とともに歩んできた伝統を守りながら、つねに新しい技術や紋様創りに積極的に取り組むことにより、その技と意気を生かして織り上げられた金らんは、西陣織独特の雅やかさに華麗な風格をたたえて、伝承の技の美意識を語りかけます。
一秀では、贅沢にも衣装にこの金らんを惜しむことなく、木目込んだ雛人形もご用意しております。もちろん熟練の職人による手作業で木目込まれた雛人形には、見る人にさらなる魅力と豊かな心を与えると確信しています。