木目込み人形をつくるには熟練の技が必要で、大変な時間と労力がかかります。また、金らんは細い溝にきれいに入るように、薄地ながらしっかりとした布でなければなりません。木目込み人形は、頭と胴体を別々につくり、胴体が出来上がったあとに頭を取り付けて仕上げます。
木目込み人形の特徴としては、彫刻作品のように作家の個性がはっきりと出ることや、カタチを自在につくれるため独創的な作品をつくれること、型くずれしにくいことなどがあげられます。最近では住宅事情にあわせ、場所をとらずに飾れるように、コンパクトな木目込み人形も多くつくられるようになりました。
江戸時代からの伝統手法を受け継ぎながら、現代感覚との調和を考えて作り出される一秀の木目込み人形は、オリジナリティの追究や技術開発などによりどんどん進化しています。